高還元クレジットカードの還元額比較覚書

先日のエントリ「私のクレジットカード一覧」において、現時点で私が専ら年会費無料(または実質無料)のクレカを利用していることを書きました。今回はその続きのような記事になるでしょう。

最初に、現在私が常用している決済手段(現金以外)を通常還元率が大きい順にまとめておきます。クレジットカードのみならず、Felica電子マネーも含みます。殆ど使っていないクレカは含めません。

1位 nanaco(楽天JCBチャージ1%+利用1%)
2位 Suica(ビューカードチャージで1.5%還元)
3位 au WALLETプリペイド(楽天カード等でのチャージ1%+利用0.5%)
4位 REX CARD Lite(1.25%)
5位 楽天カード(JCB) (1%)
5位 Yahoo! Japanカード(MASTER) (1%)
7位 イオンカード(0.5%)
※2位と3位が一見同率なのに差をつけているのは、Suicaチャージは1ヶ月のチャージ額合計でポイント計算されるのに対し、au WALLETの利用ポイントは会計毎計算なので切捨てが生じる可能性が高いからです。

これを見ると、私の場合7&iグループではnanacoを使うのが通常は最も得であることがわかります。

さて、このランキングを眺めて1つ個人的な不満を覚えました。現状、プラスチックカードの中での最高還元率はau WALLETですが、これはプリペイドであり、月額決済や一部のネットやごく一部の実店舗で使えない(または利用を拒否される)ケースがあります。やはり最高還元率の決済手段は正規のクレジットカードが望ましいのではないか、という気がしてきました(この時点で筆者の考え方がおかしいと思った方はどうぞpageを閉じてください)。

そこで、これ以降では、通常のポイント還元率1.5%以上のクレジットカード(リボ専用は除く)を比較検討してみます。こうなると、もはや純粋な年会費無料カードは存在しません(利用額次第で無料のものはありますが)。また、前エントリ同様、マイレージサービスや旅行関連の優遇サービスなどは考慮に入れません(ちなみにこれらを重視した場合、カードの選択は全く異なってきます)。

以上の条件を満たすカードを発行する会社はリクルートとジャックスです。では還元率順に見てみましょう。主観的評価とコメントもまじえます。

1.リクルートカードプラス(JCB)
【年会費】2000円(税抜)
【標準ポイント還元率】2.0% (国内最高水準)
【海外旅行保険/国内旅行保険】自動付帯/自動付帯 ※なお、ショッピング保険も付帯
【ポイント汎用性】★★(5点満点の2点という意味。以下同様。)
ポイント利用先がリクルート系サービスとPonta店舗に限られるのがリクルートカードの最大のネック。ローソンのお試し引換券に使えば計算上は超高還元になるようですが、私が欲しい商品を扱っていなければ意味がありません。また、私はKFCも大戸屋もあまり利用しません。ならば、じゃらんでの旅行に使う? それともHMVやエルパカでDVDや本を買う?(私は滅多に買わない……) ただ、近いうちに東京電力の支払いがPontaでできるようになるかも、というニュースがありました。これが実現すれば使い道が一気に安定するのですが、詳細が発表されないうちは取得を躊躇してしまいます。
【店舗での使いやすさ】★★★★
基本的には問題ありませんが、JCBなので非対応の店がそこそこ存在します(スシローやかっぱ寿司など)。VISAかMasterのカードをサブに持つことは必須。
【電子マネーチャージ利便性】★★★
nanacoとモバイルSuicaチャージで満額2%のポイントがつきます。Suicaチャージは年会費のかからないビューカードで行う方が良いと思いますが、nanacoチャージに関しては合計で約3%の還元となり明らかに最得。

これ以下はジャックスのカードが続きます。本来は2番目にジャックスReader's Card(Amazon限定で1.8%還元、それ以外は1.5%還元)を置くべきかも知れませんが、私のAmazon利用頻度は高くないのでスルーします。ご了承ください(逆にAmazonヘビーユーザならば取得候補最有力カードの1つだと思います)。

2.漢方スタイルクラブカード(VISA or JCB)
【年会費】1500円(税抜) 
初年度無料ですが、2年目以降の軽減はなし。ただし、年間約58万円以上の利用で1250円分のボーナスポイントが付きます。また、年間100万円以上の利用では年会費を超える2500円分のボーナスが付きます。
※ところで、「約58万」としているのは、ボーナスがもらえる最低ポイントを利用額に換算すると571428.57…という半端な値になるので、千の位を切り上げているからです。
【標準ポイント還元率】1.75%
【海外旅行保険/国内旅行保険】自動付帯/利用付帯 
【ポイント汎用性】★★★★★
ポイントはジャックスのJデポ(カード利用金額から差し引いて請求する値引きシステム)に換えられるので、ほぼキャッシュバックに相当します。使い道に悩むことはありません。
【店舗での使いやすさ】★★★★
特に問題ないでしょう。強いて言えば、薬日本堂の提携カードなので、それ以外の漢方薬屋さんでは使いにくい?(そんな機会はなさそうですが)
【電子マネーチャージ利便性】★
従来、nanacoチャージで満額ポイントがついていましたが、この6月からチャージポイント付与率が0.25%に減ることになりました(こういう変更を「改悪」と呼ぶクレカファンは少なくないようです)。だから、このカードで電子マネーチャージは行いません。

3.Rex CARD(VISA)
【年会費】2500円(税抜)。ただし初年度無料で、年間50万円以上の利用で次年度も無料。
【標準ポイント還元率】1.75%
【海外旅行保険/国内旅行保険】自動付帯/利用付帯
【ポイント汎用性】★★★★★ ※漢方と同じです。
【店舗での使いやすさ】★★★★★
ネット、実店舗問わず特定の店との繋がりがないカカクコム提携カードであり、券面もスッキリしているので、どこでも躊躇なく出せます。
【電子マネーチャージ利便性】★
Edyやnanacoへのチャージは可能ですがポイントはつかないので、このカードはチャージ用途には用いません。

4.Extreme Card(VISA)
【年会費】3000円(税抜)。ただし初年度無料で、年間30万円以上の利用で次年度も無料。
【標準ポイント還元率】1.5%(Gポイントとの交換の場合) ※Jデポとの交換ならば1.25%
【海外旅行保険/国内旅行保険】自動付帯/利用付帯
【ポイント汎用性】★★★★★ 
高還元を実現するにはGポイントとの引き換えとなりますが、これはnanacoやsuicaポイントなど色々なものに換えられるサービスなので、汎用性は満点として良いでしょう。
【店舗での使いやすさ】★★★★★
問題なし。個人的に、デザインは綺麗だと思います。
【電子マネーチャージ利便性】★ ※Rexと同様。

では、以上の4つのカードの金銭的な意味での損得を計算し、比較してみましょう。

【計算】
※計算の過程が不要という方は、このセクションを読み飛ばして【結論】からお読みくださって差し支えありません。
まず、計算式を確認します。年間使用額をx(円)とおきます。

リクルートカードプラスの年間ポイント額-税込年会費(=年間純還元額)は0.02x-2160(単位は円ですが以下略)
※なお、x<108000のときこの値は負(カードを持つだけ損)なので、リクルートプラスに関してはx≧108000を前提とします。

漢方スタイルクラブカード(以下「漢方」と略します)の純還元金額は
年間約58万以下の利用で0.0175x-1620
※なお、x<92571のときこの値は負(カードを持つだけ損)なので、漢方に関してはx≧92571を前提とします。
年間約58万以上100万未満の利用で0.0175x-1620+1250 = 0.0175x-370
年100万以上の利用で0.0175x-1620+2500 = 0.0175x+880

REXの純還元金額は
x<500000のとき0.0175x-2700
※なお、x<154285のときこの値は負(カードを持つだけ損)なので、REXに関してはx≧154285を前提とします。
x≧500000のとき0.0175x

Extremeはx<300000のとき他の3つのカードに比べて年会費が高く還元も低いので、x≧300000を前提とすることにします。すると年会費無料なので年間還元額は0.015xです。

第1段階 「1.5%還元年会費無料カード」との比較
この項を設ける理由は、そもそも年会費有料カードが必要かどうかの判断材料にするためです。「1.5%還元年会費無料カード」とは、私の場合は主にau WALLETプリペイドを念頭に置いています。リボ専用カードを含めて良いならDCカードジザイル等も該当します(しかし、リボ手数料回避のための手間がかかるようです)。また、年間30万円以上利用した場合のExtremeも1.5%還元年会費無料になります。あとは残り3つのカードとの比較です。
○リクルートプラスの還元額から1.5%還元額を引くと
 0.02x-2160-0.015x = 0.005x-2160 = 0.005(x-432000)
よって、年間432000以上の利用でリクルートプラスの方が得。
○REXの還元額から1.5%還元額を引いた値は、
 x<500000の場合、0.0175x-2700-0.015x = 0.0025x-2700=0.0025(x-1080000)となり、値は負。ゆえにRexは損。
しかし、x≧500000の場合Rexは年会費無料なので、還元率の分Rexの方が得。
○漢方の還元額から1.5%還元額を引いた値は、
年間約58万に満たない場合は、0.0175x-1260-0.015x = 0.0025x-1260 = 0.0025(x-504000)となり504000未満なら値は負。ゆえに漢方は損。しかし504000以上では漢方の方が得。。
年間約58万~100万の場合、0.0175x-370-0.015x = 0.0025x-370 = 0.0025(x-148000)の値は正であり、漢方の方が得。
更に100万以上の利用で漢方は更にボーナスがつくので、漢方の方が得。

第2段階 漢方とREXの比較
基本還元率が同じカードなので比較は楽。特に計算するまでもなく、年間50万以下は年会費が安い漢方有利。
50万以上100万未満はREXが年会費無料になるのでREXが得。
しかし、年間100万以上は漢方のボーナスが年会費を上回り、漢方の方が得。

第3段階 リクルートプラスとRexの比較
○x<500000のとき、REXの方が年会費が高く還元率も低いので、リクルートプラスの方が得。
○x≧500000の場合、リクルートプラスとREXの純還元額の差は
0.02x-2160-0.0175x = 0.0025x-2160 = 0.0025(x-846000)
よって、50万~846000の利用ならREXの方が得。
846000以上の利用ならリクルートプラスの方が得。

第4段階 リクルートプラスと漢方の比較
ここが最も複雑。リクルートプラスと漢方の純還元額の差は、
○年間約58万以下の利用の場合、0.02x-2160-(0.0175x-1620) = 0.0025x - 540 = 0.0025(x-216000)
よって、216000までの利用なら漢方が得。216000~約58万ならばリクルートプラスが得。
○年間約58万以上100万未満の場合、0.02x-2160-(0.0175x-370) = 0.0025x-1790 = 0.0025(x-716000)
よって、約58万~716000では漢方が得。716000~100万の利用ならリクルートプラスが得。
○年間100万以上の利用の場合、0.02x-2160-(0.0175x+880) = 0.0025(x-3040) = 0.0025(x-1216000)
よって、1000000≦x<1216000ならば漢方が得。x≧1216000ならばリクルートプラスが得。

【結論】
年間使用額をx(円)とおきます。以上の考察により、それぞれの金額帯において得な順に左から並べると、
(A) x<216000の場合、1.5%還元年会費無料カード、漢方、リクルートプラス、REX
(B) 216000≦x<432000の場合、1.5%還元年会費無料カード、リクルートプラス、漢方、REX
※なお、x≧300000の場合、Extremeは1.5%還元年会費無料カードとして考慮に入ってきます。個人的には、年間利用額が30万に満たない場合は有料カードを持つ必要はないと思っています。
(C) 432000≦x<500000の場合、リクルートプラス、Extreme、漢方、REX
(D) 500000≦x<504000の場合、REX、リクルートプラス、Extreme、漢方
(E) 504000≦x≦約580000の場合、REX、リクルートプラス、漢方、Extreme
(F) 約580000≦x<716000の場合、REX、漢方、リクルートプラス、Extreme
(G) 716000≦x<846000の場合、REX、リクルートプラス、漢方、Extreme
(H) 846000≦x<1000000の場合、リクルートプラス、REX、漢方、Extreme
(I) 1000000≦x<1216000の場合、漢方、リクルートプラス、REX、Extreme
(J) x≧1216000の場合、リクルートプラス、漢方、REX、Extreme

この結論で注目すべきことを大まかにまとめます。まず、年間50万を超えるとExtremeはもはや浮上できないので、年会費有料の高還元(1.5%超)カードを検討する価値が出てきます(ただ、無料カードは万一のアクシデントでカードを使わない状況に陥ったとしても損をしないメリットがあることには留意すべきでしょう)。また、どの金額帯でも最下位にならないリクルートプラスは、さすが還元率2%の威力。また、50万以上100万未満でのREXの安定感は目を引きます(ちなみに、この金額ではAmazonヘビーユーザならReader'sカードが更に有利)。また、漢方は年間100万以上でいきなり上位に躍り出ることが分かります。ボーナスの威力。

以上のような分析は他サイトでも見かけますが、ここでは無料高還元カードとの比較も加えてみました。高還元有料クレジットカードをご検討の方の参考になれば幸いです。

ここから先は私事というか、私自身が今後持つべきカードを検討してみます。最近半年間で、私の銀行口座からクレジット会社(ビューカードとYJカードを除く)によって引き落とされた金額は917536円でした。なお、VIEWとYJを除いた理由は、それぞれJR利用・SuicaチャージとYahoo!関連利用に特化していて他のカードに換え難いからです。更に楽天カード(nanacoとau WALLETチャージと楽天利用にほぼ特化)を除いたとしても半年間で636596円利用しています。実はこの半年でやや大きめの出費があったので控えめに見積もったとしても年間の利用額は100万を下らないはず。仮に高還元カードを持ったらau WALLETやSuicaでの買い物の頻度が多少減ることも考えると、利用額はもう少し上乗せされる可能性もあります。したがって、私の場合はリクルートプラスか漢方が最適ということになります。さて、いずれかを申し込むべきか否か、今後しばらく考えることにします。ちなみに、仮に年間130万円利用したとして、リクルートプラスでの年間純還元額は0.02×1300000-2160 = 23840円。全てを1.5%還元無料カードで払ったとして、還元額は0.015×1300000 = 19500円。年間4340円の違いを大きいと見るか否か……どうしましょう? あとは自分で考えます。

テーマ : クレジットカード・ローンカード
ジャンル : 株式・投資・マネー

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2012年11月から、ここが私の通常ブログ。それ以前の記事および横断歩道関連の記事は横断歩道歩行者優先順守促進ブログをどうぞ。

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