セブンイレブンでのnanacoとau WALLETの還元比較等
7月11日にちなんでセブンイレブンに関する記事を書きます。ただし、前半は主にauユーザ向けの話になります。ご容赦ください。後半はより一般的な話になります。
1つ前のエントリで、私がセブンイレブンで支払いする際の手段について次のように書きました。
セブンイレブンにおけるnanacoとau WALLETプリペイドの利用ポイント還元率は見かけ上同じです。ただ、「支払額の端数」によって微妙な違いが生じることがあります。通常、両者のポイントの付き方は正確には次の通りです。
◎nanaco → 1回の決済毎に、100円(税抜)につき1nanacoポイント
◎au WALLETプリペイド → 1回の決済毎に、200円(税込)につき2WALLETポイント
(※ au WALLETの一般Mastercard加盟店における利用ポイントは200円(税込)につき1ポイントですが、セブンイレブンやイトーヨーカドー等はポイントアップ店なのでこうなります)
100円毎にポイントが付くnanacoの方が一見有利に見えるかも知れませんが、こちらは税抜。税込表示に揃えるならば108円につき1ポイントとなり、僅かながら還元率1%を下回ります。先の引用に書いた通り、どちらの決済手段が得かはまさに端数次第。
そこで、どのような条件でnanacoの方が有利(または不利)になるかを正確に把握したいと思い、付与ポイント数が切り替わる108(円)の倍数および200(円)の倍数をExcelの1つの列に並べ、それぞれのnanacoポイントとWALLETポイントを計算してみました。

この画像では、nanacoの方が有利な価格帯を黄緑で、au WALLETプリペイドが有利な価格帯を水色に塗ってみました。意外(?)なことに、nanacoの方が得な価格帯はさほど多くありません。1200円以上でnanaco有利の価格帯は存在せず、更に(画像には載せていませんが)2600円以上になると一貫してau WALLETが有利になります。消費税8%の威力。まあ、コンビニであるセブンイレブンで1回の支払いが1000円を超えることは滅多にありませんが、もしイトーヨーカドーも利用するなら「高額になるほどau WALLETが得」は心に留める価値がある情報かも知れません。
以上をまとめると、nanacoの方がau WALLETより有利になるための条件は、税込支払額をx(円)とすると、次のいずれかとなります。
108≦x<200
324≦x<400
540≦x<600
756≦x<800
972≦x<1000
1188≦x<1200
とは言え、以上の考察ではキャンペーンの存在は無視しております。また、購入商品の中にnanacoボーナスポイント対象商品をを含む場合は、価格帯にかかわらずnanacoが有利になることが多いはず。また、1000円以下決済でau WALLETが有利になる場合でも1ポイントの差に過ぎません。よって、「セブンイレブンでの高額ではない通常の支払いはnanacoが基本」という判断でも問題はなさそうです。私の場合、ボーナスポイント対象商品を含むならばnanaco、そうでない場合はau WALLETと使い分けています。もちろん、いずれかが「ポイント2倍キャンペーン」の類を実施しているならば、そちらを優先します。
ところで、2chのクレジット板で「セブンイレブン以外の大手コンビニチェーン(ローソン、ファミマ、サークルKサンクス)はいずれも決済手段とは独立したポイント制度を採用しているためポイント二重取りが可能だが、セブンではできないのが欠点」という趣旨の発言を見かけました。確かに一理あります。漢方スタイルクラブカードを持っている私自身を例にとると、それぞれのチェーンでポイント制度やクレカや電子マネーを駆使したときの最大還元率は以下のようになります。
◎セブンイレブン:既に書いた通りの手段でチャージ1%+利用1%
◎ローソン:Ponta提示して漢方スタイルクラブカード(以下「漢方」)。還元率は1%+1.5%
◎ファミマ:Tカード提示して漢方。還元率は0.5%+1.5%
◎サークルKサンクス:Rポイントカード提示して漢方。還元率は1%+1.5%
このように、セブンの還元率が最も低くなってしまいます(現在はファミマも同じ値ですが)。
その一方で、セブンイレブンがポイント制度と完全一体化したnanacoという電子マネーを採用していることによって、他のチェーンにはない次のような利点が生じていることも見逃せないでしょう。
1.セブンでは「○○ポイントカードをお持ちですか?」とは決して訊かれません。そのような制度がないわけですから。これは、ポイントカードを持たない主義の人にとってはメリットだと思われます。
2.nanacoが7&iグループの中で閉じているため、グループ内ではほぼ万能な支払い手段になっています。どういうことかというと、nanaco以外の電子マネーやクレジットカードで金券や印紙の類を買うことはできませんが、セブンイレブンでのnanaco払いなら可能なのです(nanacoポイントは付きませんが)。
【参考】セブンイレブンの電子マネー、クレジットカード等支払い可否一覧表
セブンイレブンでのnanaco払いは、実店舗で現金を使わずに切手を買える唯一の手段ではないかと思われます。のみならず、セブンイレブンのマルチコピー機ではnanacoがあればコピーが取れます。他チェーンのコピー機は要現金。小銭を使いたくない主義の人にとって、これは大いなるメリットです。
今日は7月11日に因んでセブンイレブンの記事を書いてみました。マスメディア等におけるセブンイレブンと言えば、コーヒー、ドーナツ、弁当などの食品の話題が多い印象ですが、私は個人的にこれらをコンビニでは買いませんし、味覚という主観的な話題には興味を持てません。そこで、この記事の後半ではセブンイレブンが他チェーンとは客観的な意味で明らかに異なる点を2つ挙げてみました。
1つ前のエントリで、私がセブンイレブンで支払いする際の手段について次のように書きました。
楽天カード(JCB)でチャージしたnanaco(還元率はチャージ1%+利用1%)が基本。ただし、au WALLETのポイントアップ店なので、支払額の端数やキャンペーンの有無次第では楽天カードまたはYJカード(MASTER)でチャージしたau WALLETプリペイド(還元率は1%+1%)の方が得。
セブンイレブンにおけるnanacoとau WALLETプリペイドの利用ポイント還元率は見かけ上同じです。ただ、「支払額の端数」によって微妙な違いが生じることがあります。通常、両者のポイントの付き方は正確には次の通りです。
◎nanaco → 1回の決済毎に、100円(税抜)につき1nanacoポイント
◎au WALLETプリペイド → 1回の決済毎に、200円(税込)につき2WALLETポイント
(※ au WALLETの一般Mastercard加盟店における利用ポイントは200円(税込)につき1ポイントですが、セブンイレブンやイトーヨーカドー等はポイントアップ店なのでこうなります)
100円毎にポイントが付くnanacoの方が一見有利に見えるかも知れませんが、こちらは税抜。税込表示に揃えるならば108円につき1ポイントとなり、僅かながら還元率1%を下回ります。先の引用に書いた通り、どちらの決済手段が得かはまさに端数次第。
そこで、どのような条件でnanacoの方が有利(または不利)になるかを正確に把握したいと思い、付与ポイント数が切り替わる108(円)の倍数および200(円)の倍数をExcelの1つの列に並べ、それぞれのnanacoポイントとWALLETポイントを計算してみました。

この画像では、nanacoの方が有利な価格帯を黄緑で、au WALLETプリペイドが有利な価格帯を水色に塗ってみました。意外(?)なことに、nanacoの方が得な価格帯はさほど多くありません。1200円以上でnanaco有利の価格帯は存在せず、更に(画像には載せていませんが)2600円以上になると一貫してau WALLETが有利になります。消費税8%の威力。まあ、コンビニであるセブンイレブンで1回の支払いが1000円を超えることは滅多にありませんが、もしイトーヨーカドーも利用するなら「高額になるほどau WALLETが得」は心に留める価値がある情報かも知れません。
以上をまとめると、nanacoの方がau WALLETより有利になるための条件は、税込支払額をx(円)とすると、次のいずれかとなります。
108≦x<200
324≦x<400
540≦x<600
756≦x<800
972≦x<1000
1188≦x<1200
とは言え、以上の考察ではキャンペーンの存在は無視しております。また、購入商品の中にnanacoボーナスポイント対象商品をを含む場合は、価格帯にかかわらずnanacoが有利になることが多いはず。また、1000円以下決済でau WALLETが有利になる場合でも1ポイントの差に過ぎません。よって、「セブンイレブンでの高額ではない通常の支払いはnanacoが基本」という判断でも問題はなさそうです。私の場合、ボーナスポイント対象商品を含むならばnanaco、そうでない場合はau WALLETと使い分けています。もちろん、いずれかが「ポイント2倍キャンペーン」の類を実施しているならば、そちらを優先します。
ところで、2chのクレジット板で「セブンイレブン以外の大手コンビニチェーン(ローソン、ファミマ、サークルKサンクス)はいずれも決済手段とは独立したポイント制度を採用しているためポイント二重取りが可能だが、セブンではできないのが欠点」という趣旨の発言を見かけました。確かに一理あります。漢方スタイルクラブカードを持っている私自身を例にとると、それぞれのチェーンでポイント制度やクレカや電子マネーを駆使したときの最大還元率は以下のようになります。
◎セブンイレブン:既に書いた通りの手段でチャージ1%+利用1%
◎ローソン:Ponta提示して漢方スタイルクラブカード(以下「漢方」)。還元率は1%+1.5%
◎ファミマ:Tカード提示して漢方。還元率は0.5%+1.5%
◎サークルKサンクス:Rポイントカード提示して漢方。還元率は1%+1.5%
このように、セブンの還元率が最も低くなってしまいます(現在はファミマも同じ値ですが)。
その一方で、セブンイレブンがポイント制度と完全一体化したnanacoという電子マネーを採用していることによって、他のチェーンにはない次のような利点が生じていることも見逃せないでしょう。
1.セブンでは「○○ポイントカードをお持ちですか?」とは決して訊かれません。そのような制度がないわけですから。これは、ポイントカードを持たない主義の人にとってはメリットだと思われます。
2.nanacoが7&iグループの中で閉じているため、グループ内ではほぼ万能な支払い手段になっています。どういうことかというと、nanaco以外の電子マネーやクレジットカードで金券や印紙の類を買うことはできませんが、セブンイレブンでのnanaco払いなら可能なのです(nanacoポイントは付きませんが)。
【参考】セブンイレブンの電子マネー、クレジットカード等支払い可否一覧表
セブンイレブンでのnanaco払いは、実店舗で現金を使わずに切手を買える唯一の手段ではないかと思われます。のみならず、セブンイレブンのマルチコピー機ではnanacoがあればコピーが取れます。他チェーンのコピー機は要現金。小銭を使いたくない主義の人にとって、これは大いなるメリットです。
今日は7月11日に因んでセブンイレブンの記事を書いてみました。マスメディア等におけるセブンイレブンと言えば、コーヒー、ドーナツ、弁当などの食品の話題が多い印象ですが、私は個人的にこれらをコンビニでは買いませんし、味覚という主観的な話題には興味を持てません。そこで、この記事の後半ではセブンイレブンが他チェーンとは客観的な意味で明らかに異なる点を2つ挙げてみました。